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猫が布を食べるのって病気なの?考えられる原因と対処法

こんにちは^^ みらいです。

わが家の猫は、6歳を超えた今でも
毎日お気に入りのTシャツを
フミフミ&ペロペロしています。

このような行為は、
母猫から早くに離れた猫にありがちな
比較的よく見られる行為とされていて、
ウールサッキングとも言われています。

私は最初、ウールサッキングは
布を食べることだと思っていましたし、

ミルクを飲む行為の再現というなら
“布を吸うはず”と思っていたので、

Tシャツをフミフミしながら
『ペロペロ』舐めているうちの猫は、
それには当てはまらないと思っていました。

(ビニールや紐などをよく齧っていたので、
異食症なのかな~?とは思っていました)

異食症、あるいは
ウールサッキングと呼ばれるこの行動には、
母親と早くに離れたという理由以外にも
いくつか原因とされていることがあります。

多くの猫は生後半年~2年ぐらいの間に
発症・収束するといった感じで
一過性で済むことが多いようですが、

なかにはどんどんエスカレートしてしまい、
室内のありとあらゆる布製品をかじったり
穴だらけにして食べてしまったりする猫も
いるようなので、注意が必要です。

そこで今日は
猫が布を食べる原因とその対処法について、
私なりにまとめてみました。

よく原因としてあげられているものの中に、
個人的には別の解釈をしているものも
いくらかあったりするので、
そういった点についても
一緒に考えてみていただけると幸いです。

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Contents

猫が布を食べる原因

  • ウール(ラノリン)に反応している
  • ストレス
  • 歯がかゆい
  • 歯ごたえを楽しんでいる
  • 食物繊維が不足している
  • 離乳が早かった

ウール(ラノリン)に反応している

ウールサッキングという名称は、
もともと猫がウールのセーターなどを
よくかじって食べてしまっていたことから
つけられた名称です。

羊毛には羊の皮脂腺から出るロウ状の物質
(ラノリン)が付着しており、

そのラノリンに猫が反応すると
考えられています。

うちのコが家人の脇あたりで
ひたすらフミフミしたがるのも、実は
それが原因のようです。

(人の汗の中にも、ラノリンに似た
匂いの成分が含まれている)

うちのコの場合は、ですが、
ラノリンに反応しているからといって
獲物のような感覚で
食べようとしているわけではなく、

ただグーグーフミフミペロペロしています。

ということは、母猫の皮脂腺からも
何かしら同じような匂いの成分が
出ているのかな?と、個人的に思いました。

ちなみに…

家人は
猫が勝手に自分の脇のあたりで
フミフミしようとすることを
とても嫌がっていたので、

ある日
来ていたTシャツを脱ぎ捨て、
猫の目の前においてこう言いました。

「これでグーグーしとき(しなさい)!」

その日以来、6年以上経った今でも、
うちのコは1日も欠かさず
そのTシャツでグーグーしています。^^;

ストレス

ストレスを感じた猫が、
気分を落ち着かせるために布を食べる…

こう書くと
なんだかすごく変な感じがしますね。

しかし、私がうちのコを保護して
初めて病院に連れて行こうとした時、
やはり不安を鎮めるためか
猫は私の腕のスキマに潜り込んで
一心不乱にグーグーフミフミしていました。

(体調が悪そうだったので、保護したあと
そのまま車で病院に連れて行きました)

大人になってからのうちの猫を見ていると、
本当に分かりやすくストレスを感じた場合、
爪をといだりあくびをしたりといった
行動に出ている感じがします。
(または直接【猫パンチ】)

少なくとも、ストレスを感じて
グーグーフミフミしている感じはないです。

明らかに布を食べてしまうタイプの
ウールサッキング症の猫は、

たとえば下に書いているような
「歯がかゆい・歯が痛い」だったり
「ちょっと空腹感が…」というような

人には分かりにくいところで
猫が感じているストレスの積み重ねが
原因なのかもしれないな、
個人的に思っています。

歯がかゆい

子猫の場合、
乳歯から永久歯に生え変わる時期に
歯がうずいて痛痒さを感じることから、
何かをかじって気を紛らそうとすることが
あります。

成猫の場合でも、歯周病などで
歯や歯茎に違和感を感じている時に、
何かをかじって誤魔化そうとすることが
あるかもしれません。

歯ごたえを楽しんでいる

私はこれも原因としては
すごく大きいのではないかと感じています。

本来 ネズミなどの小動物や
昆虫などを食べる食性の猫にとって、
キャットフードは食感がまったく別物の
食べ物といえます。

ドライフードはもちろんのこと、
ウェットフードでもそうですし、おそらく
手作りごはんを食べさせてもらっている
大半の猫でも、その中に含まれる食材を
「自分の歯で食いちぎって食べる」
というようなことは、めったに
経験していないと思います。

ですから、偶然であれ分かっていてであれ、
布を噛んだり食いちぎったりすることで、
その食感を味わっているのではないかと
私は考えています。

食物繊維が不足している

多くのサイトで書かれていることですが、

『布を食べる=繊維が足りていない』

あるいは

『布を食べる=お腹が空いている』

という理由から、

食物繊維の多いフードを与えることが
推奨されています。

私としては、これは少しだけ
観点がズレているような気がしています。

不足感があるのは間違いないと思います。

ただし、不足しているのは
食物繊維でもごはんの量でもなく、
【栄養素】ではないかと私は考えています。

人にも同じことが言えるのですが、
必要栄養素が不足している場合、
人は(というより脳は)
その不足を補おうとして、
『まだ足りてませんよ~』と
ある種の信号を発信します。

つまり、それが
『空腹のように感じる』
感覚へとつながっていくのです。

それ一つで長年生きていけるほど
優れたキャットフード【総合栄養食】。

もちろんそれはそれで、
人類の素晴らしい発明品ではありますが、
やはりビタミンやミネラル・酵素など、
自然食には含まれていても加工食品には
含まれていないものがたくさんあります。

普段の料理で使っている「化学だし」を
バランスを考えた天然だしに替えただけで、
みるみる体調が良くなったり
問題行動を起こしていた子が落ち着くなど、

そういったことが
現実にあることから考えてみても、
やはり猫の問題行動や病気についても、
食事の質から受けている影響は大きいと、
私は考えています。

離乳が早かった

ウールサッキングの原因として
一番良くあげられている理由が、この
「離乳が早かったため、口寂しいのでは」
というものです。

私も最初、
うちのコがフミフミペロペロしているのは
やっぱりそれが原因かな~?と
思ったりしていました。

でも、うちのコの場合、前述したように
Tシャツを『吸ってない』のです。

そこで、
1匹で幹線道路を渡ろうとしていた所を
保護したうちのコ(当時推定1.5ヶ月)と、
乳離するまで母猫と過ごしてきた猫の
違いについて考えてみると、そこに
答えがあるような気がしました。

一緒に過ごしてきた猫の場合、
ある時期になると
母猫から授乳を拒絶されるようになります。

それによって乳ばなれするわけですね。

ところがうちのコのように、
その時期がくる前に何らかの理由で
母猫と離れてしまった場合、

「拒絶される体験」をすることなく
乳ばなれしてしまうことになります。

うちのコの場合、保護してすぐに
病院へ連れて行こうと車で移動している時、
必死で私の脇の隙間へ潜り込もうとし、
そこでフミフミ・ペロペロしていました。

その後は、大好きな家人の帰宅時や起床後、
家人が食卓についたその横で、勝手に?
家人の匂いがついたTシャツに向かって
フミフミ・ペロペロしています。

そういったところから考えると、
『口寂しいから』というよりは、
不安を和らげたかったり
しあわせモードに浸りたいときに、
フミフミ・ペロペロしているのかなぁ~と
思いました。

布を食べさせないための対策

食べそうなものを隠す

一番てっとり早いのは、何と言っても
猫が食べる可能性がある物を
徹底的に隠すことです。

また、引き出しやゴミ箱などは、
猫が勝手に開けられないようなものを
選びましょう。

猫が嫌がるにおいを布につけておく

猫が嫌がるにおいをつけておくことで、
猫が布を口に入れないよう仕向けます。

ただ、材質によってはシミになったり
変質したりする可能性があるので、
スプレーなどを振る場合は事前に
大丈夫なものかどうか確認しましょう。

また、においの成分が揮発して
香りが飛んでしまうと、効力も消えます。

数日から1週間毎に繰り返し
においをつけ直す必要がありますし、
猫によってはすぐに慣れてしまうので、

これは一時的な回避策と
考えておいた方が良さそうです。

カーテンをブラインドに替える。

カーテンをかじって食べてしまうなら、
カーテンを吊るすのは止めて
ブラインドに替えるのも一つの手です。

ただ、ブラインドの紐に気をつけましょう。
また、猫によってはブラインドで遊んで、
すぐダメにしてしまうこともあるようです。
その点は注意が必要です。

大きめの鶏肉などをそのまま与えてみる

うちのコのように、普段から小さく裂いた
茹でささみを食べているような猫は、

もしかしたら
すぐには食べないかもしれませんが、
お腹をすかせていれば本能的に
必ず食べるようになるはずです。

塊肉を食べることで、
肉を裂いて食べる食感を味わえます。
また、歯肉のマッサージにもなります。

猫草

猫草を与えることで、ウールサッキングが
治まる猫もいるようです。

『噛み切る』という行為によって
満足することもあれば、

猫草に豊富に含まれるミネラルや
ビタミン・酵素の補給効果によって
落ち着くこともあると考えられます。

うちのコは猫草をまったく食べないので、
イオン化ミネラル水を与えています。

見つけた時はひたすら「だめ」と繰り返す

わが家では基本的にこの方式がメインです。
繰り返し繰り返し、「だめ」と伝えます。

見つけたときでないと効果がないのが
難点といえば難点ですが、
これも一つのコミュニケーションと考え、
叱らず伝えるようにしています。

遊ぶ

布を食べる猫は、退屈しのぎに
布をかじっていることがあるので、
なるべくよく遊んであげることで
ウールサッキングの回数が減る可能性は
十分にあります。

まとめ

いずれにしても、
猫が布を食べる場合の原因としては、
ほとんどのケースが
2つのパターンのうちのどちらかに
当てはまるのではないでしょうか?

  • 布を母猫に見立てて吸っているうちに
    噛みちぎって食べてしまった
  • 噛みごたえを楽しんでいるうちに
    噛みちぎって食べてしまった

噛みちぎるだけならまだしも、
食べてしまうことがあるのが難儀ですよね。

食べたものが胃や腸で詰まってしまうと
場合によっては命にかかわってくるので、

とにかく猫が布などを勝手にかじったり
食べたりしてしまわないように、
飼い主側で十分気をつけておきたいですね。

その上で
猫の食癖を少しでも修正できるよう、
普段の食事や生活環境・遊びの工夫なども
積極的にしていけたらい良いですね。^^

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