こんにちは ^^ みらいです 。
猫と接していると、ふと
「猫から人にうつる病気ってあるのかな?」
と思うことがありますよね。
明らかに具合が悪そうな猫と接するときは
本能的に「気をつけなくちゃ」
という意識が働いて、触れ合ったあとで
手を洗ったりする人は多いと思いますが、
猫にはなにも症状が見られなくても、
人に感染すると激しい症状が表れる
【不顕性感染】という感染症もあるので、
日頃から
複数の猫や野良猫と接する機会がある人は
特に注意が必要です。
猫から人にうつる病気は総称して
ズーノーシスと言われていますが、
具体的な病気の症状や原因をひとつずつ
きちんと把握することは、
まだまだ難しいようです。
今回は、猫から人にうつる14の感染症の
病原体や感染経路・予防法について、
現時点で分かっていることをまとめて
お話ししたいと思います。
Contents
猫からうつる病気のおもな症状と感染経路
現在、ペットからうつる病気は
30種類くらいあると言われています。
そのうち猫からうつる病気としては、
14種類の感染症がおもに知られています。
・コリネバクテリウム・ウルセランス症
◆ おもな症状 ◆
鼻水や咳など、風邪のような症状に始まり
発熱や咽頭痛、頸部リンパ節の腫れ、他に
皮膚炎などがみられることもあります。
また、咽頭や扁桃に灰白色の膜のような
偽膜がみられたり、白苔が生じることも。
重症化すると呼吸困難を起こすなどして
死に至ることもあるため、注意が必要です。
◆ 病原体・感染経路 ◆
コリネバクテリウム属の
コリネバクテリウム・ウルセランスという
細菌が病原体です。
ジフテリア菌の近縁にあたる細菌で、
ジフテリア菌と同様の毒素を産生します。
2016年に国内初の死者が出たこともあり、
近年その名が広く知られるようになりました。
犬や猫、人や牛のほかにも、
多くの動物から
感染が確認されています。
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
コリネバクテリウム・ウルセランス症は
2001年から2017年11月の間に
25件確認されており、厚生省のサイトで
そのうちの19件が公表されています。
他のズーノーシス同様、猫との接触後に
風邪のような症状が現れたり
ジフテリアのような症状が現れた場合は、
感染症に対する注意が必要です。
・皮膚糸状菌症(白癬)
◆ おもな症状 ◆
猫から人に皮膚糸状菌がうつった場合、
頭部と体部に症状が出やすくなります。
頭部に感染すると、最初は
小さなポツポツ(丘疹)が生じます。
感染域が拡大してくると、
次第に円形状に角質が分厚くなったり
はがれ落ちたりするようになってきます。
また、髪の毛が折れやすくなったり
発生箇所が脱毛したりすることもあります。
頭部の場合、痒みは特に感じません。
体部(手足や体幹)に感染した場合、
強いかゆみを伴った紅疹が
あちこちに発生するようになり、
次第にその紅疹の部位が
円形状に拡がっていきます。
症状が広がるにつれ、円形状の内部は
パッと見は正常な皮膚のように見えますが、
その円形の周囲には水疱が見られたり
カサブタやフケが生じたりしています。
猫に症状が見られないことも多いので、
気づかないうちに感染している可能性も
高い感染症です。
また、男性より女性、
大人より子供のほうが感染しやすいようです。
◆ 病原体・感染経路 ◆
糸状菌という真菌(カビの仲間)が
皮膚の角質層や被毛・爪に寄生することで
発症する病気です。
感染力がとても強いうえに
再感染することも多いズーノーシスで、
いちばん身近な感染症とも言えます。
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
病原体がカビというだけあって、
高温多湿の時期に多発しやすくなります。
また、糸状菌の胞子は
13~52ヶ月もの長期間にわたって
生存が可能であることから、
再感染にも注意が必要です。
特に免疫力が低下しているときは
感染しやすくなるので、日ごろからの
健康と衛生管理が大切です。
・疥癬
◆ おもな症状 ◆
ヒゼンダニが寄生すると
丘疹や小さな水疱ができたり
強いかゆみを感じたりすることがあります。
また、体を掻くことで皮膚が傷づき、
細菌感染を起こすことがあります。
近年
日本国内での発生は減少していますが、
まれに海外から帰国した人が
感染症にかかっている場合があります。
◆ 病原体・感染経路 ◆
ダニ(ネコショウセンヒゼンダニ)が
寄生することによって起こる感染症。
ヒゼンダニは、
猫に寄生した場合は皮膚に穴を掘って
体内で繁殖・発育しますが、
人に寄生した場合は穿孔せず、
一過性の皮膚炎を引き起こす場合があります。
(ヒゼンダニのエサ=皮膚・耳垢)
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
ヒゼンダニのライフサイクルは7~21日間です。
猫がヒゼンダニに感染している場合、
治療には薬浴や駆除薬を用いますが、
これらの薬は
卵には治療の効果が現れないため、
卵が孵化するタイミングに合わせて
繰り返し投与する必要があります。
・猫ひっかき病
◆ おもな症状 ◆
3~10日の潜伏期間後、
全身がだるくなったり関節痛が起こったり、
食欲不振や頭痛、吐き気、発熱などの
症状が現れます。
細菌に感染することによって
脇や鼠径部などのリンパ節が腫れるため、
圧痛・疼痛を感じます。
痛みは2~4週間ほど続くことが多く、
たいていの場合は自然に消退します。
ですが、
まれに痛みが数ヶ月以上にわたったり、
症状が重症化して心内膜炎や
脳炎などにいたることがあるため、
注意が必要です。
咬まれたり舐められたりした所には
赤い丘疹や膿疱ができたり、
水疱ができたりします。
これらはかゆみを伴うことは少なく、
傷あとなども残りません。
◆ 病原体・感染経路 ◆
ベルトネラ・ヘンセラなどの細菌が病原菌。
ひっかき病という病名ですが、
ひっかかれた場合だけでなく
咬まれたり舐められたりすることでも
感染します。
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
猫ひっかき病も、猫自体は無症状です。
ですから、
咬まれたりひっかかれたりすることを
「いつものこと」と軽く考えすぎないよう
日ごろから注意しておきたいところです。
猫ひっかき病の病原体(細菌)は
ノミが媒介している可能性が高いので、
予防には定期的なノミの駆除が効果的です。
・パスツレラ症
◆ おもな症状 ◆
パスツレラ菌が体内に侵入すると、
数時間で傷口に痛みや腫れ・
激しい疼痛が生じてきます。
感染がさらに体の深部まで達したときは、
皮下組織や健や腱鞘、骨膜、骨髄の炎症や
壊死を起こす場合もあります。
発熱やリンパ節の腫れが見られることは
ほとんどありません。
※免疫力が低下している人の場合、
咬まれたりひっかかれたりしなくても
濃密に接触したことが原因となって、
慢性鼻炎や気管支炎、髄膜炎、
敗血症などを起こす場合があります。
◆ 病原体・感染経路 ◆
多くの猫の口内に常在している
パスツレラ菌が病原体です。
咬まれたりひっかかれたり
舐められたりすることで感染します。
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
パスツレラ症も、猫は無症状です。
症状の進行が早いので、症状が現れたら
できるだけ速く処置を受けるようにします。
処置が遅れると、関節が硬直したり
骨に孔があいたりすることがあります。
・トキソカラ症(内臓幼虫移行症)
◆ おもな症状 ◆
トキソカラ症は
ネコ回虫によるものがほとんどで、
『内臓移行症』と言われることもあります。
よく見られる症状としては発熱、筋肉痛、
せき、喘息のような症状のほかに、
肝臓肥大・脾臓肥大などがあります。
幼虫が肺に侵入して肺炎を繰り返したり、
食欲不振に陥ることもあります。
また、症例は少ないながら
幼虫が眼球に移行して視力が低下したり、
失明したりすることもあります。
一方、ネコ鉤虫による
『皮膚幼虫移行型』もありますが、
こちらはまれにしかみられません。
皮膚幼虫移行症の場合、
皮膚の紅斑やかゆみがあり、
幼虫が皮膚の下を移動することで
線を引いたような発疹を生じることが
あります。
◆ 病原体・感染経路 ◆
ネコ回虫やネコ鉤虫などの寄生虫
(線虫)が原因となって起こる感染症。
感染した猫の糞便に混入した
線虫の虫卵や子虫が口に入ることで
感染することがあります。
感染した猫との接触だけでなく、
公園の砂場や土のついた野菜・
汚染された水などを口にすることでも
感染する可能性があります。
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
とくに、公園で遊んだり
野良猫と遊んだりすることが多い子供には
十分な手洗いの習慣をつけておきましょう。
また、家庭菜園や貸農園などで育てた
無農薬野菜や有機野菜なども、
食べる前によく洗ったり
加熱したりするよう気をつけましょう。
・ウリザネ条虫症
◆ おもな症状 ◆
乳幼児の感染がほどんどで、
食欲が落ちたり不機嫌になったり、
腹痛や軟便、下痢のほか、じんましんや
肛門のかゆみなどの症状が見られます。
寄生虫の数が少ない場合は
無症状のこともあります。
◆ 病原体・感染経路 ◆
病原体はサナダムシ(条虫)の一種で、
全長50cm以上もあるイヌ条虫を、
一般的にウリザネ条虫症と呼んでいます。
条虫には他にも50cm程度のネコ条虫や
1m以上もあるマンソン裂頭条虫がいて、
いずれも人に感染することがあります。
ノミの幼虫が食べたウリザネ条虫の卵は
その体内で幼虫になり、
その幼虫をネコや人が経口摂取することで
小腸に寄生し、成虫となって繁殖します。
また、ハジラミが媒体となることもあります。
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
猫がお尻をかゆがっていたり、
肛門付近や猫の寝床・床などに
白いゴマ粒のようなものが見られたら、
ウリザネ条虫症の可能性があります。
ウリザネ条虫の片節が排出された場合、
肛門付近や糞便の表面でその片節が
伸縮運動をしていることがあり、中には
卵がいっぱいにつまっているため
注意が必要です。
・トキソプラズマ症
◆ おもな症状 ◆
多くの場合、特に症状が現れない
不顕性感染となります。
一度にたくさんの原虫に感染したり、
感染時に病気や投薬によって
免疫不全状態に陥っている場合は、
発熱や貧血、リンバ節炎、肝腫大、肺炎、
脳膜炎、網脈絡膜炎などの症状が
現れることがあります。
(後天性感染)
妊婦が初感染して胎児に感染した場合、
(先天性感染)妊娠初期なら
流産を引き起こすことがあります。
また、妊娠中・後期の場合、
胎児に精神障害、運動障害、脳水腫、
脳内石灰化、網脈絡膜炎などのほか、
中枢神経障害や発育不良・
貧血が生じることもあります。
◆ 病原体・感染経路 ◆
病原体はトキソプラズマ・ゴンディー
という名の単細胞の原虫です。
感染した猫の糞便とともに排出された
トキソプラズマ原虫を経口摂取したり、
傷口や粘膜から侵入したりすることで
感染すると考えられています。
また、妊娠中に初めて感染した場合、
胎盤を経て胎児に原虫が移行することで
胎児が感染することがあります。
(先天性感染)
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
万一飼い猫が感染していたとしても、
すでに免疫を獲得している場合は
通常糞便中に原虫は排出されません。
また、仮に糞便中に原虫がいたとしても、
排泄してすぐの原虫には感染力はありません。
ですから、排泄後すぐに糞便を片付ければ
感染の心配はありません。
胎児に影響をおよぼすという印象から
猫が悪者にされやすい疾患ですが、
生の食肉(豚やウサギ、ヒツジなど)も
感染源となるため、注意が必要です。
妊婦は生肉を食べないようにし、
冷凍肉を使用したり、調理後は
食器や器具の熱湯消毒を心がけましょう。
(80℃以上の熱湯や冷凍でほぼ死滅)
また、土壌中に存在するトキソプラズマ
(オーシスト)にも注意が必要です。
庭の手入れや草むしりをするときには、
ゴム手袋の着用を心がけましょう。
・ノミ刺症
◆ おもな症状 ◆
ノミが吸血するときに出す唾液により、
紅斑や膨疹、出血や水疱が生じます。
また、人によってはアレルギー反応が出て
じんましんや頻脈、発熱、呼吸困難、
心悸亢進などの症状が現れることもあります。
◆ 病原体・感染経路 ◆
病原体はネコノミ。
ノミが寄生した猫と接触したときのほか、
直接触れたりしなくても、
場合によっては野良猫の生活範囲で
間接的に感染することがあります。
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
ネコノミの場合、
飛び上がることができる高さの下腿部が
特に刺されやすくなります。
また、洋服などで覆われたところが
よく刺され、刺口は複数におよびます。
ノミはノミ刺症の原因となるだけでなく、
瓜実条虫の中間宿主になったり
猫ひっかき病やペストなどの媒体として
病原体を媒介することもあるため、
しっかり予防することが大切です。
・Q熱
◆ おもな症状 ◆
頭痛や発熱、関節炎、悪寒、気管支炎、
ひどくなると肺炎や肝炎、
心内膜炎などを起こす場合もあります。
◆ 病原体・感染経路 ◆
コクシエラ・バーネッティという
細菌が病原体のズーノーシスで、
猫に寄生したマダニが媒体となって
かかることが多い感染症です。
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
Q熱は猫には症状が見られず、
人から人への感染はありません。
日本での発生率は年に数件程度で
件数としてはそう多くはないのですが、
マダニの媒介する疾患は他にもあり、
感染すると重い症状が出るものも
少なくないので、注意が必要です。
山や草むらに入るときは
頭や顔、首などをタオルで覆うなどして
肌の露出を抑えるようにします。
また、山や草むらに入ったあとは
全身をしっかりチェックして、
マダニがついていないか、
咬まれた跡はないか、確認しましょう。
マダニに咬まれてもかゆみや
強い痛みが伴わないことがあります。
また、マダニが皮膚についていた場合は、
絶対に安易に素手で触ったり
無理に引き剥がそうとしたり
しないようにしましょう。
・カンピロバクター症
◆ おもな症状 ◆
38~40度の発熱や頭痛、筋肉痛、
倦怠感などの症状が現れたあと、
悪心や嘔吐、腹痛、水様性下痢、
粘血便などの胃腸炎を起こします。
重症化するとひどい腹痛が続き、
1日十数回にもおよぶ下痢が続きます。
◆ 病原体・感染経路 ◆
病原体はカンピロバクター・ジェジュニ、
カンピロバクター・コリ。
一般的には鳥の生食による食中毒菌として
よく知られていますが、猫からの感染例も
わずかながら報告されています。
感染した猫の糞便で汚染された食べ物や
水、手などを介して菌が口に入った場合、
感染することがあります。
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
猫が感染している場合、無症状か
下痢の症状が見られます。
また、子供の場合は、ひどくなると
意識障害やけいれんを起こしたり、
敗血症や髄膜炎を起こすこともあるので
十分な注意が必要です。
・サルモネラ症
◆ おもな症状 ◆
通常、6~48時間の潜伏期間後、
腹痛や嘔吐、下痢、発熱などを起こします。
低年齢になるほど症状が悪化しやすく、
けいれんや意識障害を起こしたり
菌血症や敗血症などを起こすなどして、
最悪の場合死に至る危険性もあります。
◆ 病原体・感染経路 ◆
病原体は細菌のサルモネラ菌です。
にわとりなどの肉やたまご
(+その加工品)による食中毒が
世間ではよく知られていますが、
その他にも爬虫類(カメなど)や
昆虫(ゴキブリなど)が媒体となって
感染することもあります。
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
サルモネラ菌は、犬やネズミなど
猫にとって身近な哺乳類の腸内でも
生息していることがあります。
2次的・3次的に感染することがないよう
他の動物と飼い猫の接触には十分注意し、
室内での清潔な飼育を心がけましょう。
・狂犬病
◆ おもな症状 ◆
通常2~8週間後に発症しますが、
6年以上経ってからの発症例もあります。
(最短は10日)
頭痛や発熱、痛みなどに始まり、
呼吸困難、嚥下困難、知覚異常、
錯乱、昏睡などの症状を経て
最後は呼吸麻痺により死に至ります。
◆ 病原体・感染経路 ◆
病原体は狂犬病ウィルスです。
(ラブドウィルス科リッサウィルス属)
狂犬病は、哺乳類であれば
ほぼ全種が感染の対象となります。
唾液にウィルスが存在するので、
感染猫の唾液に触れると感染します。
また、
咬まれたり舐められたりするだけでなく、
空気中に浮遊したウィルスを吸い込んで
狂犬病に感染した例もあるため、
注意が必要です。
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
発病した場合は100%命を落とす
と言われている狂犬病。
日本国内では1957年以降
狂犬病は発生していませんが、
海外の多くの国ではまだまだ
最も危険な人畜共通感染症として
恐れられています。
狂犬病感染の心配がある地域へ
ビジネスや観光で渡航する場合は、
十分な注意が必要です。
場合によっては
渡航前のワクチンの接種も視野に入れ、
保健所や医師会に相談することも
考えておきましょう。
(人用のワクチンを常備している病院は
一部に限られています。)
・クリプトスポリジウム症
◆ おもな症状 ◆
1日3リットルにもおよぶ激しい下痢
(水様性~粘液・軟便)と腹痛があり、
脱水症状で入院する人も少なくないようです。
一般的な大人の場合は
1~4週間で自然治癒に向かいますが、
子供や高齢者の場合
長期化・重症化することも多いため、
注意が必要です。
◆ 病原体・感染経路 ◆
クリプトスポリジウムという
寄生虫(原虫の一種)が病原体。
なかでも、人に感染するのは
C. parvum と C. hominis であると
考えられています。
感染した猫の糞便に触れた手や
糞便で汚染された水・食べ物などを
口にすることで感染します。
◆ 気をつけておきたいポイント ◆
クリプトスポリジウムは塩素だけでなく
消毒にも強い耐性を持っているため、
二次的に感染しやすい病気です。
ですが
70度以上の加熱や乾燥には弱いので、
猫が感染していることが分かったときは
可能な限り食器やトイレなどを
熱湯消毒するようにしたり、
洗った後はよく乾燥させるようにします。
猫からうつる病気にかからないための予防法
いずれの病気の予防にも、
手洗いやうがいは有効です。
また、猫にキスをしたり、
口移しで飲食物を与えたりしないよう、
日ごろから注意しておきましょう。
特に、屋外に出している飼い猫や
野良猫との接触には十分な注意が必要です。
ノミやダニの定期的な駆除に加えて、
室内の掃除や寝具などの洗濯等を
こまめに行うようにしましょう。
食器やトイレ・ケージなども
定期的に漂白剤で消毒したり
可能であれば熱湯消毒するなどして、
普段から菌や寄生虫に対する予防策を
しっかりとっておきたいところです。
さらに、普段からまめに爪を切ったり
ブラッシングを行うことも有効です。
~ まとめ ~
猫を愛するあまり、私たちはつい
唇を舐められたり
カプッとかぶりつかれたりしても
デレデレと受け入れてしまいがちですが、
猫には症状がなくても
人にとっては恐ろしい病気の元となる菌
(や寄生虫)は、多数常在しています。
また、目に見えないほどの小さな寄生虫や
虫の卵を口にしてしまうことがないよう、
日ごろから過度な接触には
十分に気をつけたいところです。
とはいえ、
基本的には普段から清潔を心がけ、
猫を触ったり糞便を片付けたあとは
しっかり手洗いうやうがいを行うことで、
多くの感染症は予防することが可能です。
猫を愛すればこそ、
コミュニケーションはしっかり楽しみつつ
感染症の予防も確実にしておきたいものですね。