こんにちは^^ みらいです。
遊んでいるときや撫でている時、
猫が急に攻撃的になったりすること自体は
それほど珍しいことではないのですが、
最近、『攻撃的』という範疇を超えて
凶暴化してしまった猫に襲われ、
大ケガを負ってしまう飼い主さんも
少なくないと知りました。
しかも
それが一過性であれば良いのですが、
その日を境に態度が急変してしまい、
人を見るたびに襲い掛かってくるような
恐ろしい状態に日々悩まされている人も…。
愛情を注いできた猫から、ある日を境に
攻撃されたりするようになると思うと、
本当に切なくて胸が痛みます。
そこで今日は、
凶暴化した猫と暮らしている飼い主さんが
少しでも不安やストレスを軽減しつつ
猫の攻撃から身を守る方法について、
お話ししてみたいと思います。
猫とうまく折り合いをつけながら
今後も愛情を持って
一緒に暮らしていけるように、
参考にしていただけるところがあれば
幸いです。
Contents
猫が凶暴化する原因
猫が凶暴化する原因は大きく分けて
4つあります。
- 環境の変化にともなうストレス
- 遊び・運動不足
- 飼い主の不注意による事故
- 病気やケガなどによる体調不良
凶暴化した原因が分かれば、
解決の糸口が見えてくるかもしれません。
まずは、あなたの猫にも
当てはまりそうな点がないか、
原因をたどることから始めてみましょう。
1.環境の変化にともなうストレス
環境の変化にもいろいろありますが、
例えば引っ越しや飼い主さんの長期不在、
見知らぬ人の訪問、工事の騒音など
比較的よくありがちな環境の変化でも
凶暴化の引き金になることがあります。
また、窓から家の外が見える場合、
近くを通りかかった他の猫を見ただけで
興奮状態になって攻撃性が高まる猫も
比較的よくいるようです。
ほかにも、季節の変わり目などにも
凶暴化する猫は多いです。
一過性のストレスによるものなら、
2~3日すれば落ち着くことがあります。
2.遊び・運動不足
完全室内飼いで1匹で過ごしている猫は、
運動不足や遊びが足りないストレスから
凶暴化することがあります。
また、おもちゃを使って遊ぶ時にも、
最後に捕まえさせてあげるなどして
狩猟本能を満たしてあげずにいると、
それがストレスとなることがあるので
注意が必要です。
猫にその気がなさそうでも、
人の方から遊びに誘うなどして
日頃から運動をさせておくことで、
猫のストレス発散を図りましょう。
3.飼い主の不注意による事故
意外と多いのが、猫がいることに気付かず
トイレや部屋のドアを開け閉めしてしまい、
猫をドアで思いっきり挟んでしまうという
事故です。
このことがきっかけとなって
猫が攻撃的になるケースは、
非常に多いようです。
また、猫が近くにいたことに気付かず
上から物を落としたり
大きな物音を立てたりしたことによって、
驚いた猫が凶暴化することがあります。
このようなことがあった場合、
その行為がトラウマとなって、
同じような状態になるたびに
凶暴化を繰り返すようになりやすいので
注意が必要です。
例えばドアを開閉するたびに
猫の攻撃行動が見られるようになったら、
そのドアが凶暴化の引き金として
インプットされているということです。
これを改善する一つの案としては、
ドアの前で大好きなおやつをあげたり
猫の好む場所をやさしく撫でるなどして
地道に良い思いを重ねていき、
嫌な記憶を塗り替える方法があります。
4.病気やケガなどによる体調不良
てんかんや甲状腺機能亢進症などの病気や
体のどこかにケガをしていることが原因で、
猫の攻撃性が高まっていることがあります。
特定の場所を触ると突然凶暴化したり、
食欲旺盛な割に痩せてきたなどの
症状がみられたら、
病院で診てもらってください。
猫が攻撃的で近寄りがたいときは
2~3日そっとしておくと
落ち着くことが多いので、
無理せずタイミングを見計らって
捕まえるようにしましょう。
猫が凶暴化したときの対処法
凶暴化する程度は一律ではなく
たいていは数日から数週間に1度など、
何かの拍子にスイッチが入るような感じで
凶暴化する猫が多いようです。
中には顔を見るたび襲い掛かってくるほど
完全に凶暴化してしまう猫もいますが、
そう多くはないと考えられています。
いずれにしても、原因が分かっていて
それがすぐに対処できることであれば、
早急に対処しましょう。
原因が分からない、あるいは
分かっていてもどうしようもない場合は、
とにかく危険を回避することを
最優先させてください。
まずはとにかく身を守る
本当に攻撃的になってしまった猫は、
人の顔を見た瞬間に襲いかかってきます。
実際に、救急車で搬送されるほどの
大ケガを負った人もたくさんいるので、
猫が凶暴化したときは
決して安易に考えてはいけません。
攻撃的になっている猫と
目を合わさないことはもちろんですが、
それだけではすでに
猫からの攻撃を免れないことも
十分に考えられるので、
まずは速やかに避難することを考え、
噛まれても大ケガに至らないよう 、
手や足などカバーできるところは
しっかりカバーしておきましょう。
多くの猫が、人の手足を狙って
飛びかかってきます。
特に二の腕や手、
足首やかかとなどが狙われやすいです。
顔(特に目)を狙ってくる猫の場合は、
ツバ付きのキャップなどをかぶっておくと
少しでも攻撃から身を守ることができます。
夏場の暑い時期などは
少しきついかもしれませんが、
できるだけ革製のジャンバーや
丈夫なジーパンなどを重ね着して
体を露出しないようにしておきましょう。
猫の牙は鋭いので、薄いシャツなど
簡単に貫通してしまいます。
革手袋などもあるとより安全です。
掃除機やドライヤーで動きを制御する
掃除機やドライヤーの音が嫌いな猫の場合、
凶暴化して襲いかかってきそうになったら
とっさにスイッチをオンにすることで、
猫の気をうまくそらせることが
可能になるかもしれません。
猫が威嚇し始めた時、場合によっては
その場から離れようとした瞬間に
襲われる可能性があります。
そんなときに
掃除機やドライヤーのスイッチを入れて
猫の気持ちをそっちに向けさせることで、
その場から避難する時間を
稼げるようになることがあります。
猫をケージ飼いにする
猫をケージに閉じ込めるのはかわいそうだ、
虐待だ、という意見もありますが、
本気で猫が凶暴化してしまっているときは
緊急事態なのでそうも言っていられません。
場合によっては、
数ヶ月単位でケージ飼いを続けることで
大人しくなる猫もいるようなので、
可哀想だからと中途半端に外に出さず、
一定の期間ケージ飼いを続けるのも
一つの手だと思います。
実際に、この方法で猫の気を静めることを
勧めている獣医さんもいるようです。
もちろんその場合は、2・3段あるような
なるべく広くて大きなゲージを用意して、
猫が中でしっかり上下運動できるように
配慮してあげることが大切です。
猫の様子的に、少しぐらいの時間なら
外に出してあげられそうな場合でも、
すぐにドアを開けるのではなく
ケージ越しにおもちゃなどで遊んでから
出すようにした方が良いです。
というのも、
ゲージから出た瞬間に
襲いかかってくることがあるからです。
大切なことなので繰り返しますが、
本当に凶暴化している猫の場合、
開けた瞬間に襲いかかってくることは
決して珍しいことではありません
また、襲いかかってくる理由が
そもそも興奮しすぎによるものだったり
ストレス発散的なところが大きいので、
そういった意味からも、
ゲージから出す前に
ある程度おもちゃで遊んでおいて、
少しでもストレスを発散させたり
猫の興味の対象を
おもちゃに向けさせておくことは
とても大切です。
おわりに
猫が凶暴化してしまったとき
飼い方が悪かったのではないか、
愛情が足りなかったのではないか、と
自分を責めてしまうことがあります。
また、あまりに攻撃性が高くなりすぎた
猫との暮らしは、いくら愛猫とはいえ
つらい部分もあります。
そのような気持ちになってしまった時は、
無理せず上手に距離を置く方法を考え、
まずはお互いの心の安静化を図りましょう。
そして、獣医さんに相談したり、
自分以外の家族や友人、
ペットシッターなどの助けを借りることも
考えてみてください。
ときに大変なことがあっても、
共に生きていくと決めて迎え入れた愛猫。
しあわせなひとときを
少しでも長く
少しでもたくさん
一緒に過ごせると良いですね。